イギリスで量り売りオリーブオイルが販売禁止になる理由はたぶん・・・


 

 

Olive Oil Timesによれば、イギリスの環境・食糧・農村地域省(Department for Environment, Food and Rural Affairs:DEFRA)の農村地域支出庁(Rural Payment Agency:RPA)(※)はオンタップでのオリーブオイルの販売を2014年12月13日から禁止することにしたとのこと。

(※)オリーブオイルに関するEUマーケティング基準を監督する責任ある省庁とのこと。(日本だとどの辺の省庁かピンと来ませんが・・・)

オンタップとはステンレスの容器の下の方に「蛇口」が付いていてひねると中身が出てくるというものでfustis(下の画像)とも呼べれています。
※fustisは以前のコチラのエントリーでもご紹介しています。

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イギリス、アメリカは元より世界中でこのような形で量り売りしているお店は多いようでアメリカだけでも500店舗以上あると言われています。うちの近くの自由が丘にもあります!!真面目に量り売りでオリーブオイルを販売している小売業にとってはビジネスモデル崩壊で死活問題ですよね。

 

どういう内容なのか?

量り売り禁止の意図は恐らく、偽装オリーブオイルの販売を防ぐためと思われます。

Olive Oil Timesによれば8月20日にRPAの規則が改定されてエクストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、ポマースオリーブオイルが対象でガーリックとかが入ったいわゆるフレーバーオリーブオイルは対象外だそうです。新しい規則についての情報は乏しく、小売店が違反しているかどうか判断できない場合があるようです。例えばお客さんにfustisから直接出してテイスティングだけして頂き、販売する時には表示規則に則ってラベルを貼ったボトルを売った場合、違反しているようには思えないと。この辺をどう考えるのか関係省庁も明確では無いようです。

 

1週間で取り消しになったアノ法律を思い出す!!

そういえば似ている話で2013年5月に、2014年1月1日付でEU圏内のレストランでオリーブオイル差しをお客さんに出すのを禁止する法案が出たんです。でも消費者やレストランオーナーから抗議が来てしまい、わずか6日後にあえなく取り下げたそうです。詳細は以書いたこのエントリーをご参照下さい。

確かに先日のイタリア出張の際に入った某外資系ホテルのレストランで出てきたオリーブオイル(下の写真)は瓶だけ何度も使い回ししている感じでラベルも汚いのに中身は目一杯入っていました。中身はラベルと合ってるか判りませんでしたが、ちなみにオリーブオイルは残念な味でした。
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きちんとした内容のオリーブオイルを買ってきて保存したfustisから小分けしてお客さんに提供していれば良いのですが、お客さんが分からないのを良いことに粗悪なオリーブオイルを補充していることも考えられます。そういう意味では今回のイギリスの法案と考え方は同じでしょうね。

 

偽装オリーブオイル撲滅は分かりますが・・・

この禁止は中小企業のビジネスやテイスティングだけして味を見つけたいお客様の自由を制限するものになってしまうと・・・。その通り!!

でも先ほど例として上げたように現状ではこの規則には抜け道があるようなのでこれで本当に偽装オリーブオイルが撲滅できるのか?!その後がわかったらまたご紹介します。

 

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