2014年、世界のオリーブオイル生産量2割減の主な要因は?


 

 

Olive Oil Timesによればドイツの遠心分離機メーカー(1893年創業!!)GEAウェストファリアセパレーターのスペイン法人が世界のオリーブオイル生産についてまとめていたのでご紹介します。なぜ遠心分離機メーカーがそんなものまとめているんだろうと思われるかもしれないので少し補足しますと、摘み取ったオリーブの実からオリーブオイルを作るには、遠心分離機を通すことにより固体、オリーブオイル、水の3種類に分離させる方法があります。

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※こちらはPIERALISIというイタリアのメーカーでイタリア出張時に見学したトスカーナのオリーブオイル組合にあった遠心分離機。(ココは搾汁設備を持たない農家の方が持ち込む場所のようで搾汁の時期は朝から晩まで機械待ちの行列ができるらしい!!急いで搾汁しないとオリーブの実がどんどん酸化してしまうので必死のようです。)

ということでオリーブオイル製造に使われる機械の製造会社だからこのような予測をしているのではないかということ。ちなみに昔の伝統的な方法として擦り潰して分離する方法もあるのですが、摺り潰す工程で酸化の原因になる温度上昇を招くのが特徴です。だからオリーブオイルは技術革新で味自体は昔よりも良くなっている筈なんですよ。それでもどうしても伝統的な方法にこだわってあえてこの方法で生産しているところもありま

 

 

2014年の世界のオリーブオイル生産は減少

GEAによれば生産数量ベースでは3,300,000トン(2013年度)→2,618,000トン(2014年度予想)と生産量が約20%減少するようです。生産の変動は気候によるものとのこと。

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※Olive Oil Timesより

世界各国の主な生産を見ると;

  • ギリシア、イタリアで生産量が増えている。イタリアの生産量はプーリア、アブルッツォ、ウンブリア、カンパニアでの出来が良いため15%増えて45万トンになる。
  • スペインの生産量は世界全体で36%まで減少し、96万トンとほぼ半分になると推定される。
  • アメリカの生産量はモロッコ、ニュージーランド、チリと同様に減少して、具体的には19%低下すると予想される。
 

干ばつで生産量半減のスペインが最大の要因!!

世界のオリーブオイル生産20%ダウンの主な要因は世界一の生産量を誇るスペインの生産量が半分になるためと思われます。スペインについては以前のエントリーでこんなことを書きました。

スペイン アンダルシア地方

そして何と世界最大のオリーブ生産国スペイン・アンダルシア地方でも5月、6月に干ばつに襲われ、水分の必要な開花期のオリーブの木が大きな被害を受けており、その結果、オリーブ供給が不足して価格の上昇が懸念されているというのです。

スペインの生産量低下は間違いなく干ばつの影響でしょうね。しかし、スペイン国内のオリーブが大打撃を受けているのにも関わらず、2014年上半期の輸出は昨年同時期に比べて76%アップだったようです。これはまだ2014年のオリーブ摘み取り時期じゃないので上半期は昨年搾汁したオリーブオイルでしょう。今年の10月から来年1月にかけては逆に40%減るようで、今年の摘み取り分として干ばつの影響を受けるものと思われます。

 

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